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「狂骨の夢」

こんにちは hanautaꕤ︎︎です

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狂骨の夢京極夏彦を読みました

普通のサイズの小説の3~4冊分くらいあるサイコロ本。

京極堂百鬼夜行シリーズ第3弾

今回も最後は鮮やかに京極堂が憑き物を落とします。

(京極堂 本業は古本屋で神主は家業。憑き物落としは副業 )

 

骸骨に関する異様な夢を見る登場人物が何人も出てくる、夢そのものも錯綜するし、

前半は小説1冊分くらいユングとかフロイトの夢診断か精神分析的講釈が入ってきて長かった。

 

夫を4度殺したという朱美。果たしてそれは夢かまことか。

 

木場(東京警視庁刑事)に言わせれば、「誘拐する坊主だの、骨を掘る神主だの、生き返る死者だの、前世の記憶だの、肉をつける骸骨だの、何がどう関係しているのかややこしくてさっぱり理解できない。神主と坊主と、牧師が揃った段階で既にお手上げだ」 (「」内本分より引用)な物語。

これに後半 南北朝やら立川流、なんと1500年前の国譲り神話まで話は遡る🤣

 

今回 探偵の榎木津の傍若無人ぷりが最高だった

 

ひとつセリフを引用するとこんな感じ

「人は人を救えないとか嘘ぶいてるが、僕は泥鰌(ドジョウ)だって掬えるぞ。旗ちゃんが救われたくないのなら勝手にすればいいが、そこの牧師は別だ!あんた、救って欲しいのだろう。救われたいなら藁にでも縋ればいい。その上僕は藁ではなくて探偵だッ」   P705より引用。

 

あと、文中で好きだった表現は

″印度象と海猟(ラッコ)の邂逅"

幾ら互いに思いやる気持ちがあろうと、生涯意思の疎通も出来ないし、もちろん生涯共棲することも適うまい。

 

ちなみに牛の尻って

木場のセリフにさすがに牛の尻だって出てきて

なんですか牛の尻とはって関口(小説家)が聞くんですが

モウ(🐮)の尻という言葉

わたししらなかったので、そういうのもへぇ!っと面白かったです

 

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hanauta📔🤍