こんにちはhanautaです

読み終わって、なんだか色々と読み応えがあったなぁと思いました。
物語の主流からは外れるけど、
葵の会社の社員それぞれの言動に、雇われている立場の持つ傲慢性を感じたり、人間の自分勝手さが凝縮されているような気もしました。。
森絵都さんの解説で、人と出会うことで貰った鋳型は、ただの空洞ではなく、内側から自分をあたためてくれるという言葉がありました。
葵にとってのナナコの鋳型は切ないほどに苦しい程に葵を温め続けるだろう。
そして、ナナコの中の葵の鋳型もどこかでナナコを温めて続けているといいなと思う。
二度と会う事はないとしても。
小夜子は葵の中に1人の人としてとても大切ななにかを見つけたのだと思う。
それは何か 、、、それがとても大切な事だと思う。
対岸の彼女という題名がずっと気になりながら読んでいて
対岸の彼女とは、小夜子が中学生の時に対岸を歩く葵とナナコの姿を見かけていたことからきたものであったことが終盤わかるのだけれど
私には、それだけではなく それはまるで″対岸の火事”のように、どんなに思ってもどんなに近くても 人間は自分以外の人間の全てをわかることは出来ないかなしさを表したような言葉に感じました
それでも人は人と交流しながら生きていく。
わかりたいと努力し、少しでもその心に近ずき寄り添いたいと願う
私は誰かの中にどんな鋳型を残してきたのだろう。この先残していけるだろう。
私の中にも確かに温かな鋳型がある
<><><><><><><>𓏲 ˖ 𖧷 ⁺.<><><><><><><>


(*´艸`)
hanauta⋆ ☄︎. ·˚ *